読んでいただきありがとうございます。
翔です(/・ω・)/
あなたは、なにか温かいものを持つとホッとすることはありませんか?
温度と心理状態というのは、実は深い関係性があるのです。
今回はそれを利用した相手の心を簡単に開かせるテクニックについてお話します。
~目次~
温度と心理状態の関係
人間は自分が温かいものを持っているときに相手を見ると、実は目の前の相手に対して親しみを感じることがわかっているのです。
それを検証した実験がいくつかありますので、まずはそれを紹介します。
身体化された認知
これは「ローレンス・ウィリアム」と「ジョン・バージ」による実験です。
- 複数の被験者に「ホットコーヒー」もしくは「アイスコーヒー」を持ってもらいます。
- その後、ある物語をそれぞれ読んでもらいます。
- そして物語の登場人物を評価してもらいました。
すると、「ホットコーヒー」を持っていた被験者は登場人物を「温かみがある、思いやりのある」と評価する傾向にありました。
反対に、「アイスコーヒー」をもっていた被験者は「冷たい人間」と判断する傾向にありました。
この結果から、身体的な温かさや冷たさを認知すると、相手に対しても同じものを感じるということがわかったのです。
これが身体化された認知です。
身体化された認知の応用
この身体化された認知は、実際に温かいもの冷たいものを持たなくても同じような効果を得る方法があります。
例えば、椅子です。
「堅くてクッションのない椅子」と「柔らかくて快適な椅子」の二つがあるとします。
堅くてクッションのない椅子は冷たさを、
柔らかくて快適な椅子は温かみを、
それぞれ連想されると思います。
堅くてクッションのない椅子に座っている人は、柔らかくて快適な椅子に座っている人に比べて交渉に妥協しない、という研究結果も出ています。
ということは、商談などを行う際、相手に座らせるべき椅子は柔らかくて快適な温かみを感じる椅子ということになります。
温かみを感じさせ、気の緩みを生じさせ、その隙をついて都合の良いように取引してやりましょう。
パス回し
これは4人の被験者に「パス回し」をしてもらう実験です。
しかし、ただ単にパス回しをしてもらうわけではありません。
あえて、パスを回さない、つまり仲間外れの状況を作りその人にパスが回らないようにします。
そうすると、なんと、その人の体温が下がり、疎外感を覚えるようになったのです。
ですが、温かい飲み物をもったままで同じことをすると、その疎外感やイライラが軽減される結果となったのです。
投資家と受託者のゲーム
この実験は複数の被験者を「投資家グループ」と「受託者グループ」に分けます。
この投資家と受託者のゲームのルールは、投資家は受託者にお金を預け、儲かったら投資家に儲けの何割かが戻ってくるというルールになっています。
投資家が受託者を信用していると多くのお金を預けますし、逆に不信感を感じたならば少ししか預けなくなります。
この投資家グループをさらに2つに分け、一方は温かいパックを、もう一方には冷たいパックをもたせたままこのゲームを行うこともやりました。
そうすると、温かいパックをもった投資家は「きっとお金を増やして自分に多くの利益をもたらしてくれる」と感じ、投資額が大きくなる傾向にありました。
肌寒い時期のデートでのポイント
上記の実験結果から、温かいものをもっているだけで相手への信用が高まったと言えます。
そこでこのテクニックを肌寒い時期でのデートの際におすすめのポイントがあります。
相手から好かれる確率をあげるテクニックです。
これはどちらかと言いますと、主に男性向けのテクニックですね。
- 待ち合わせのとき温かい飲み物をさっと渡す。
- 携帯カイロを用意しておく。
- 食前にホットワインを飲む。
さっき男性向けと言いましたが、女性からでもかなり効果的なテクニックでしたね。
待ち合わせの少し前に温かい飲み物を買っておき、やってきた相手に渡してみてください。
「これをポケットに入れておくといいよ」と携帯カイロをさりげなく渡してみてください。
食事の時、「今日は寒いから一緒にホットワイン飲みたいな。」
ぜひ試してみてください。
シャンパンやビールなどでも悪くはないです。
ですが、冷たいものを手にしている時は目の前の相手を「信用できない」と考える可能性が高くなってしまいます。
お互いに温かいものを手にした状態にすることで相手との距離はぐっと縮まります。
寒いデートでの応用テクニック
肌寒い日のデートでのさらに効果を高めるための応用テクニックがあります。
それは「飲み物を渡す」「携帯カイロを渡す」といった行動のとき、さりげなく相手の身体に触れましょう。
さらに効果が高まります。
あくまでさりげなくです。
いきなり手や身体に触れるのはNGです。
こうした動作のなかに自然に触れるならOKです。
なので、なにか温かいものを渡すときは、相手の手とかに触れるように自然なかたちで渡すようにしてみましょう。
デート時の食事
食事についてはデートというとイタリアンやフレンチが浮かぶかと思います。
ですが寒い時期なら、成功率が高いのは「鍋」です。
もう圧倒的です。
現在恋人がいない、といった疎外感を感じているとき、誰かをデートに誘うなら人間は必ず温かいものに癒しを求めます。
なのでイタリアンより「鍋」がおすすめです。
ラーメンや焼き肉でもいいでしょう。
とにかく「温かさ」を連想させるものを食事しに行くといいでしょう。
相手との距離をより近づける温かい飲み物とは?
実は、ただ単に温かい飲み物を渡せばいいというわけではないのです。
男女の距離をより近づける温かい飲み物が、
「ホットチョコレート」
「ホットココア」
です。
冬に恋する二人にはまさにもってこいかもしれません。
PEA(フェニルエチルアミン)物質
人間は恋をしているとき、脳内でPEA(フェニルエチルアミン)という物質が分泌されています。
特に初恋や恋愛初期、一目惚れに多く分泌されます。
チョコレートやココアにはこのPEAが含まれています。
なのでこれに関していえば通年おすすめの飲み物でもありますね。
冬のホットココアやホットチョコレートはこのPEAや身体化された認知によってよりおすすめの飲み物ということになります。
悲しみを癒す効果
このPEAですが、「悲しみを癒す効果」もあるとされています。
なので、失恋したときや彼氏彼女とうまくいかないときは、のんびりココアを飲んだりチョコレートを食べてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は温度と心理状態の関係についてまとめました。
温かいものを持っていると相手を信頼しやすくなり、冷たいものをもっていると心を閉ざしやすくなってしまいます。
温かい飲み物もココアやチョコレートだとより効果的です。
恋愛でもそうですが、これはビジネスでも活用することができるテクニックです。
温かいものを連想させ、相手の心を開かせましょう。
開かせてしまえばこっちのものです。
あなたも温かいものに釣られないようにしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。